若者を気軽に知るメディア「ワカシル」では若者の環境・思考・行動が分かる記事を月2本公開しています。
今回が13記事目となり、「大学生のアルバイト事情」について扱います!
ワカシルについて詳しく知りたい方はこちらからご覧ください!
はじめに
筆者のたっつんはりべる株式会社にて「PR Academia」という学生チームと一緒にPR企画をしている関係で、普段から大学生と接する機会が多いです。
りべる(株)のオフィスに来社する大学生と定期的に話す機会がありますが、筆者が大学生だった頃と比較して、アルバイトをする割合が下がっていると感じたためリサーチしました。
今回は2021年と2022年の2年分のデータを比較し、アルアルバイト事情の変化を見ていきたいと思います。
今回の引用元は、株式会社マイナビの「アルアルバイト就業者調査」となりますが、2021年と2022年で集計時期が異なるという点を踏まえた上で比較、考察していきたいと思います。
調査時期については、2021年度は2/26-3/2、2022年度は2022年4/25-5/2となっています。
アルバイトの状況
2020年、2021年のアルバイト就業経験割合
2022年のアルバイト就業経験割合
アルバイトの就業率については、2020年は71.8%、2021年は62.9%、2022年は64.4%でした。
2020年はコロナ以前の集計であるためアルバイト就業率が高く、2022年は2021年と比較して微増という結果です。
一方で、就業経験なしの割合は2021年11.8%、2022年15.6%となっており、増加しています。
アルバイトをしない理由
2022年の調査での働かない理由としては、「学校生活との両立が難しい」が39.2%で最も多いです。
2021年は17.7%だったため、大幅に増加しました。
2021年当時の大学生に話を聞くと、大学の課題やレポートが増えたという声が上がっており、大学の授業が忙しかったことが見受けられます。
また、「プライベートを大事にしたい」という回答は2021年22.4%、2022年33.9%となっており、大幅に増加しました。
コロナ禍で入学を迎えた大学生と話していると、コロナ以前の大学生と比較してアルバイトの必要性が低いのだと感じます。
理由としては、コロナでの活動制限により、オンラインでの活動が増え、趣味や飲み会、移動などに使うお金が減り、コロナ以前よりもお金を使う機会が減少したからだと推測しています。
参考記事として、アフターコロナの若者の価値観をまとめた記事があります。
withコロナの若者は、お金や時間をメリハリのある使い方をしており、以前よりも趣味に使う金額が減っているのだと思われます。
全体的に活動の幅が広がり、インターンが顕著に増加
力を入れている取り組みの中でも伸び率が大きかったのがインターンでした。
インターンは2021年2.1%、2022年7.4%となっており、母数は少ないものの3倍以上増加しています。
現在力を入れて行っている取り組みについては、2022年は2021年と比較して全体的にポイントが上がっており、大学生の活動の幅が広がっていると読み取れます。
まとめ
まとめとして、アフターコロナの若者の環境・思考・行動を考察しました。
◆環境
コロナでの活動制限が緩和されつつある
飲み会や移動などが減り、お金を使う機会が減少した
大学の対面授業が戻りつつある
◆思考
元々したいことは色々あったため、コロナ禍で出来なかったことをやりたい
何もせずに大学生活が過ぎていった感覚がある
アルバイトの優先順位は相対的に低くなっている
◆行動
活動の幅を増やしている
特にインターンをする大学生が増加した
おわりに
今回の調査ではコロナの活動制限緩和により、大学生の活動の幅が広がっているのが読み取れました。
若者はwithコロナにおいて適応しつつ、楽しんでいますが、制限が緩まれば柔軟に活動の幅を広げて対応しているのだと思います。
時代の変化には若者は柔軟に対応していますから、今後も若者の価値観や動きについて調査していきたいと思います。
次回もお楽しみに!
編集長
たっつん