若者を知るメディア、「ワカシル」の4記事目となります。
今回は「動画は縦型ショートの時代へ」というテーマでお送りします!
前回の記事では、TikTokの変遷についてお届けしました。
TikTokの躍進はSNSのあり方を変えており、YoutubeやInstagramも縦型ショート動画の機能を追加してTikTokに追随しようとしています。
Z世代の利用者が急増している縦型ショート動画がどのようなものなのか、ご紹介していきたいと思います。
ワカシルでは「若者を気軽に知れる」をコンセプトに月2本、記事投稿しています。
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縦型ショート動画とは
現状、メジャーなSNSでショート動画機能があるのは、TikTok、Instagram、YouTubeとなります。
TikTok
リコメンドで無限に動画が再生される。
App Annieの調査によると、アメリカとイギリスにおいて、TikTokの「1ユーザーあたりの平均動画再生時間」がYouTubeを超えている。
2021年8月11日には、長年トップのFacebookを追い抜き「世界で最もダウンロードされたアプリ」となる。
今最も伸びているSNSと言っても過言ではないSNSであり、その中核は縦型ショート動画×リコメンドである。
Reels(Instagram)
Instagram上で提供される、縦型ショート動画の機能。
現在Instagram Storyがユーザーに積極的に利用されているが、アメリカで流行っているSnapchatから着想を得た。
今回もTikTokの成長に対抗してショート動画機能をリリースしたと思われる。
Shots(YouTube)
YouTube上で提供される、縦型ショート動画の機能。
現在は#Shortsというタグを入れると、Shorts欄に動画が表示されるようになっている。
なぜ縦型ショート動画が流行っているのか
縦型ショート動画が流行っている理由としては下記の3点が挙げられます。
1.思考停止で楽しめる
2.アプリ起動のハードルが低い
3.リズムが良く飽きない
1.思考停止で楽しめる
現代社会は情報過多であり、思考をしなければ見られないコンテンツは疲れます。
動画がリコメンドされれば思考停止で受動的に楽しめますから、現代社会に適していると言えます。
2.アプリ起動のハードルが低い
YouTubeでさえ横型にせず縦のままスマホで見る人がいるほど、スマホを横にするというのはハードルがあります。
2018年頃は動画と言えば横画面でしたし、当時はTikTokにも横型動画が表示されていましたが、2022年1月現在では縦型動画が主流になっています。
他のアプリは縦型が主流ですから、縦型であるほうがアプリの起動のハードルが低いと言えるでしょう。
3.リズムが良い
ショート動画はリズムが良いため、飽きにくいです。
次の動画も短いという認識が埋め込まれていますから、ついつい「もう一動画くらい・・・」という気持ちで次の動画をスワイプしていくのです。
縦型ショート動画の今後
縦型ショート動画はこれから更に活発になると思われます。
ただし、既存のSNS機能よりも広告を入れにくく、クリエイターたちへの還元については課題があります。
クリエイターに還元が出来なければコンテンツが提供されなくなってしまいますから、クリエイター達の収益化は重要な課題です。
YouTubeであれば、動画の間に広告を入れる事が可能であり、クリエイターに還元がされていますが、縦型ショート動画の機能には動画の途中に広告が入れにくく、広告が視聴されにくいです。
そこで、各SNSでクリエイターがどのように稼いでいくのかを考察してみました。
【TikTok】
クリエイターはライブでメインの収益を得るでしょう。
ライブコマースや投げ銭といったものであれば、クリエイターに直接還元が可能ですから、TikTokのクリエイターの主な収入源はライブになると思われます。
【Reels(Instagram)】
続いてInstagramですが、こちらもライブがメインの収入源になるでしょう。
TikTokと違い、Instagramにはショップ機能もありますから、ライブコマースの親和性が高いという特徴があります。ショップ機能は利用率が高い機能ではないので、今後Instagramがどのような使われ方をするのかに注目です。
【Shots(YouTube)】
YouTubeの場合は、大きな変化はせず、既存の動画での広告費がメインの収入源になると思います。
長尺動画はYouTubeの一強ですから、長尺動画での優位性を維持しつつ、新規チャンネルと出会う場としてShortsが活用されていくのではないかと予想しています。
YouTubeはTikTokやReelsと比較して真面目な投稿も多いですから、ショート動画も真面目な投稿が増えてくるのではないかと思います。朝の通勤時間でニュースを見るよりもShortsを見て情報収集をするという未来は十分有り得そうですよね。
若者の環境・思考・行動
縦型ショート動画を利用する若者の環境・思考・行動をまとめると下記になります。
◆環境
情報過多で、検索してコンテンツを能動的に探すことに疲れている
◆思考
受動的に新鮮なコンテンツに出会いたい
◆行動
リコメンド機能付きの縦型ショート動画機能を利用する
これからも情報過多の時代は続くと思われますから、縦型ショート動画時代は続きそうですね。
おわりに
今回は、今後より活性化するであろう縦型ショート動画についてご紹介しました。
各SNSがしのぎを削ってクリエイターを囲っていますから、今後の展開が楽しみです。
ワカシルでは、引き続き若者の環境、思考、行動を分析していきます。
次回もお楽しみに!
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ではまた!
編集長
たっつん
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