若者を気軽に知るメディア「ワカシル」は若者の環境・思考・行動が分かる記事を月2本投稿しています。
今回が10記事目、「推し活」について扱います!
推し活は世代を超えたトレンドとなっていますが、本記事では10-20代をメインにしつつ10-40代の世代の推し活についてご紹介します。
前編は「数字で見る推し活」を、後編では「ワカシル独自のZ世代に突撃インタビューによる事例と考察」を紹介をしていきます!
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https://note.com/wakashiru/n/na52b1931c1d1
はじめに
「推し活」は2021年の流行語大賞にノミネートされました。
推し活の対象としては、実在する人物、キャラクター、モノ(例:建築物)、コト(例:写真撮影)等、幅広いものが対象となっています。
推し活はコロナによるおうち時間の増加でより注目度が上がり、2022年6月現在でもそのトレンドは終わりが見えません。
推し活とは
推しという言葉が登場したのは、2000年代後半という説があります。
2010年頃から選抜制度があるAKB48の飛躍により「推しメン」という言葉が登場し、推し活文化が徐々に浸透していったと思われます。
類似的な活動として「オタ活」がありますが、以前は恥ずかしいものとして認識されていました。
一方で「推し活」はカジュアルな印象があり、オープンに推し活が行える環境になってきています。
日経クロストレンドでは推しについて次のように紹介されています。
そもそも「推し」の定義とはどのようなものなのでしょうか。聞いてみたところ、2つのポイントが浮かび上がってきました。1つ目は、「そのジャンルの中で1番好きなもの」が推しだとする意見です。
日経クロストレンド Z世代に「何推しか」を聞くのはNG? 細分化する「推し活」の実態
(中略)
2つ目は「自分ごと化できる存在」だということです。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00869/
推しがいる割合
では、Z世代において推し活はどの程度浸透しているのでしょうか?
日程クロストレンドの調査ではZ世代の93.7%に推しがいるという調査結果になっています。
衝撃的なデータと言えるでしょう。
ただし、筆者の体感としては、ここまでは推し活は普及していないように思います。「推し」と言っても定義は曖昧ですから、好きなものがある人が「はい」と答えた結果、大多数が推しがいるとカウントされたものと推測します。
推し活の対象
推し活をしている人は何を推しているのでしょうか?
株式会社ネオマーケティングの調査によると、10-40代の男女共に1位は”実在の人物”となっています。
推し方
推し方は人それぞれですが、傾向としては、”お金はかけても少額で、インターネットで情報収集をする等で軽く楽しむ”層が多いです。
株式会社ネオマーケティングが実施したアンケートでは10-40代男性では1位「インターネットで情報収集をする」、2位「グッズを買う」3位「イベントに参加する」となっており、10-20代女性では1位「グッズを買う」、2位「インターネットで情報収集をする」3位「イベントに参加する」となっています。
また、10-40代が使う金額としては1位「月5000円以下」38.4%、2位「お金を使わない」24.0%となっており、お金を軽くかけて推し活を楽しむ層が多い事が分かります。
推し活をやる期間
推し活をする期間については2極化している傾向にあります。
10-40代の推し活期間の1位は「10年以上」28.8%、2位「1年以内」20.4%、3位「1-3年」19.6%となっており、2極化している事が分かります。
10年以上前から推している人は、オタ活と呼ばれていた頃から推し活を開始した人たちでしょう。
コロナ禍以降、おうち時間やネットでの情報収集時間が増えたため、推し活をする人も増加し、二極化していると推測するのが自然だと思います。
推し活をするメリット
最後に、推し活をするメリットについて触れていきたいと思います。
1位「人生が豊かになった」、2位「人生に充実感を感じるようになった」、3位「つらい時に推しに癒やされること」という結果となっています。
コロナ禍で思うような人生が送れない人達が、推し活に豊かさや充実感、癒やしを求めているのかもしれません。
今回はここまで!
後編のインタビューと考察は6月中旬に公開予定です。
次回もお楽しみに!
編集長
たっつん
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