今回はりべるのCommunication Designerである砂塚さん(以下:すなさん)に、りべるのメディアリレーションについてお聞きしました!
そもそもメディアリレーションズとは
ーりべるのMRについてお聞きしたいのですが、そもそもMRとは何でしょうか?
MRとは、メディアリレーション”ズ”の略です。
メディアさんとリレーションを築いていくことが主で、基本的にメディアの方々に対してご挨拶して周ります。それと同時に自分達が企業に代わって、その商品やサービスなど企業の情報をメディアさんへしっかり伝え届けることです。
ーなるほど、ではMRが生み出している価値とはどんなものだと思いますか?
依頼主へ届けたい情報を、届けたいユーザーやステークホルダーに最適な状態で伝えることだと思います。
メディアさんが一般生活者へ届ける価値があると思っていただけるよう依頼主と共に整備し、届けたい人たちが日常的に見ている媒体を使って届けることが重要だと思っています。
そのためにはメディアリレーションズが肝になってきます。メディアさんは膨大な情報を扱っているため、シームレスな関係性を築いていないとそもそも情報が届きません。
普段の生活でもそうだと思うんですが、やっぱり関係性がないと人の話って聞かないじゃないですか。なので情報をしっかり正しくお伝えする機会を設けられるというのが、関係性があるかないか、メディアリレーションズができているかの部分で大きく違う部分かなと。なのでPRの基本的な部分、結構肝になるのがメディアリレーションズです。
MRで築いたメディア視点を依頼主にフィードバック
また情報発信の主体って企業や団体など、PRをしたい方たちですよね。
ですが一方的なメッセージを発信する場合、それは広告でいい訳です。
そうではなくてPR会社としてはメディアさんが欲しい情報、つまりニアリーイコール世の中が欲しい情報を届けなければいけないから、そこの関係性を結ぶという意味合いでもメディアさんのことを理解してどのような情報を求めているのかを企業側に対してフィードバックするべきです。
りべるのMRは特徴があります。MRの殆どは依頼主との関係性において、情報や企画をそのまま依頼主に提出して確認いただきますが、りべるでは先ず大枠のテーマを考えて、そのネタについての裏付けや実現可能性などを依頼主と一緒に協議し探していくところから始まります。依頼主に寄り添って情報をタイムリーに出していくのはりべるならではかと思います。
こういった作業は業務的にすることも可能なのですが、そうではなくてメディア感覚を共有する、一体感のような部分はオンラインではありつつも感じられる部分ではあります。
メディアさんが欲している情報はそのほとんどが一般生活者が欲している情報とニアリーイコールです。なのでそういった情報を提供することが重要だと僕自身は考えています。それを普段のMRでヒアリングし、関係性を築くことで可能にしていると思いますね。これってメディアさんにとっても最短だしだし、かつ依頼主にとっても良いことだと思うんですね。
依頼主側が理解しづらいメディアさんというものに対して、こういう目線でならメディアさんに届きますよ、と人と人を繋ぐじゃないですけど「繋ぐ」という感覚が両者にとって良いことだと思っています。結果的にパブリシティとしてニュースになった場合、届けたいユーザーさんつまり能動的に情報を欲している人にとっても欲しかった情報が届くので、さらに繋がりが生まれます。このニーズが一致していく感じが活動していて嬉しいです。
ーやはりメディアさんによって欲している情報や露出の方法も違うので、依頼主の出したい情報と合わせて、ニーズを一致させていくのがやりがいなんですね。
そうですね。メディアさんによって情報の出し方も違いますし、立場やスタンスも違うので、メディアさんごとに合わせて情報提供していくことが重要だと感じています。自分達のスタンスに合わない情報をもらったところで結局困ってしまうんですよね。こういった感覚がメディア視点に必要なことだと思います。
また実際にMRしていくとイメージしていた情報とは違うものを求められることもあって、それは勉強になっています。
作業的にはまずアプローチしたいメディアさんを研究して、どういう情報が載っているか、どういうスタンスで情報発信をしてるか調べたうえでコンタクトをとったりしています。
それを重ねていくと、こういうメディアさんだったらこういう情報を求めているんだろうなという想像力が結構できてきました。
それがメディア視点だと思うのですが、それが徐々に養われてきて、それができてくると、じゃあこういうポイントを伝えようとか、こういうポイントで要点を絞って伝えたら話も聞いていただけます。一回その成功体験を繰り返して繰り返してやっていくときに自信がついてきました。
PR Academiaでの経験がMRに生きている
ーそういった部分はやはり相手も人間だから、という考え方が重要なんですね。
そうですね。関係性ができてくれば、このあたりが忙しいなども具体的に分かったりするので、関係性がある人は、あ、この辺多分忙しいんだろうなとか。メディアさんによって時間見計らって電話してとか、そういう気遣いみたいなものはMRの中で大きいなと思います。
やっぱりPR Academiaの代表を経験してこのメンバーは今何を考えているんだろうとか、メンバーと向き合う経験はしてきたからこそ想像力を働かせて相手の立場に立つことは基本姿勢としてあったので、それは生かせていることかなと思います。
また僕たちのMRでもう一つ特徴的なのは「若者視点」をメディアさんへ提供できる関係性を持てていることで、これは他社にはない事だと思います。
PR Academiaでは、学生がMRしていることをお話しさせていただくとやはり印象に残ることが多いですね。特にメディアの方はやはり学生と触れ合う機会はあまりなかったりします。なので学生のネットワークについてお話しすると、ぜひヒアリングさせてくださいなどお話をいただくこともありますね。記者さんにとってもプラスになるので、そういったところから関係性ができる部分もPR Academiaの強みというか、りべるの強みでもありますね。
りべるならではの学生とのリレーション
ー学生のうちからメディアに触れている方は非常に珍しいと思います。学生ならではの経験はありましたか?
学生の声を欲しているメディアさんも多かったりします。
一つ事例として、就活生のリアルをヒアリングした座談会を記事化したいという話があり、学生のリレーションがあるので声かけてください!とお話しした際に向こうから声がかかりました。実際に学生を7名ほどコーディネートして取材いただき、そこから記事化に繋がり、そこからリレーションがはかれたことで次の案件の話がスムーズに進んだなど、学生だったからこそできた事例だったんだと思います。
ーまさに学生の強みが活きたところなんですね。
基本的には学生と思われたくないという部分はあるので、その辺りはバランスをとっています。学生だからできないとは思われたくなくて、だからこそきちんと成果というか、きちんとした仕事ぶりは見せたいと日頃から思っています。
これはPR Academiaの代表をしていた時から思っていたけれど、学生だけどここまでできるというところは常に思い続けている部分ですかね。
やっぱりある意味でインターンとしてとか学生の生活のお金稼ぎとしてみたいなのではやってなくて、きちんと貢献しようっていう思いでやらせていただいています。
PR Academiaの頃から、プロ意識を持ってやろうということはみんなに言っていました。学生だからというのが良い方向性で働くなら良いけれど、言い訳にはしたくないと思っていて、それこそ学生だけどプロと一緒に仕事して、まだまだスキルや経験とか追いついていない部分があることは承知しているけども、そこだけは意識としては外したくないなとは思っています。
PRで関わる全ての人を幸せにする!
ーなるほど、PRに対してプロ意識を持って常に接しているんですね。そう思ったきっかけなどありますか?
特に僕の中で残っているのが、りべるのPRディレクターでもある、まほさんがおっしゃっていたことなんですが、PRって関わる人をハッピーにすること、いろんなステークホルダーがいて、みんなを巻き込んでかつその人たちを良い方向に持っていく。その演出をするのがPRパーソンなんだ、という話が心に残っていてその思いは大切にしていますし、しっくりきている部分はそこです。
メディアさんとリレーションをとっているときも常に、この情報を届けることによってメディアさんってどういう風だとハッピーになるだろうかとか、メディアさんが探していらっしゃる部分に情報を提供するので、そうやって貢献できていると思います。
有益なニュースになって、それをいろいろな方に見ていただけることで、記者さんも媒体としてもすごくハッピーな状態だし、依頼主から見ても出したい情報が狙い通りのメディアさんに載っていろんな人に見てもらえて、すごくハッピーな状態になります。
その記事を見る側の人たちにとっても同じことが言えると思います。その方達は能動的に情報をとっている人たちなので、目指していた人たちにしっかりと情報が届いて、例えば子供向けの教育系コンテンツなら、そのメディアさんを見て本当にいいなと思って利用していただければ、その後の子どもたちの人生にも影響を与えると言っても過言ではないですし、それが良いコンテンツであれば、その子たちの将来をハッピーへ導くことにもつながります。
このように各所にハッピーなストーリーを描けるよう演出、脚本のようなところもでき、そこがすごく楽しい部分であり、やりがいのある部分であり、自分にとってもハッピーです。この楽しさを噛み締めながら、どうやって皆んなをいい状態に導くような切り口や伝え方ができるかなと思いながらやっています。
メディアさんの研究も楽しいです。一つ一つの媒体にどういう傾向や特性があってという部分が自分の中で溜まっていく感覚が人の特性と近いところがあって、その人のスタンスに合わせて話したり伝えないと伝わらないから、それと同じだなと思っています。
なのでコミュニケーション能力という部分で、今までやってきたことを生かせている気がするし、それは自分が深めたいと思っていた領域に近いので嬉しいですね。
やっぱりMRってじわじわ進んでいく活動という側面もあるので成果が出るまで時間がかかりましたが、テレビに取り上げていただけた時などはぐわ〜っと込み上げてくるものがありましたね。もう、中毒になりそうな(笑)
ーいいですね!りべるのMRによって関係者の方々やその先の情報が届いた方、自分自身も含めて幸せを届けているのが伝わってきました。お話しいただきありがとうございました!