こんにちは!PR Academiaです!
PR Academiaとは、企業や団体の広報PR課題を学生の視点で解決する、りべる(株)の学生プロジェクト。現在はPRの枠を超え、インフルエンサー事業や動画制作事業も展開している厳選された活動的な学生の組織です!
設立から2年が経ちnoteでは今後、卒業メンバーのインタビュー記事を更新していきます!若者へ少しでも良いきっかけを与えられればと思い、始まった企画になります!
今回は特別回としてりべる(株)取締役でありPR Academia発足者であるまほさんにお話を伺いました!
<よろしくお願いします!今までの経歴を教えてください!>
よろしくお願いします!
私は実は転職を3回していて、4社目で自分の天職を見つけることができました。
ファッションショーの企画会社、フォトグラファーのマネージメントでキャスティングやコーディネート、ロケ地を探すなど撮影に至るまでの一連の流れを担当していました。
次に外資系企業でビジネスクラブのメンバーシップマネージャーを年俸制で契約したのですが外資特有で上司の交代も激しく半年ごとにアメリカ人、ドイツ人、フランス人という感じでお国柄でやり方が全く違うので大変でしたが、成果で報酬が変わることを楽しんでいました。
その後、大手PR代理店で大好きなエンターテイメント系のプロモーションの仕事のチャンスがあって、最初は興味本位で入ったのですが、徐々にPRで社会を動かせる感覚が好奇心を大切にしてきた自分に合っていると思い始めてこの仕事にのめり込んでいきました!そこから大手企業の案件を十分なほどにやり切ったって思えた頃、恵まれた環境と条件から敢えての独立を決心しました。
<すごい経歴、、、どうして独立されたのですか??>
独立のきっかけはベンチャーや個人などコミュニケーション課題を持っていても予算が潤沢にないために大手代理店にはお願いできないという企業を沢山見てきて、そういった成長過程の企業の力になりたいと強く思ったからですね。
ちょうどその頃同じ思いを持っていた大堀と意気投合し、彼が経営していた会社に私がPRディレクターという役割で入りPR Chest(PR代理店)が誕生しました。
これまでの信用で多くのお仕事をさせていただいた1年後に、代表の大堀が以前から携わっていた事業に力を注ぐタイミングがきたこともあってPR Chestを離れることになり、私が代表を引き継ぐことになりました。
引き継いだは良いものの、自分はPR代理店の社長になりたくて独立したわけでもなかったので正直戸惑いました。自分一人で何ができるか来る日も来る日も考えた挙句に思いついたのが、能力を持っていても機会がない、独立したくても出来る勇気が持てないというPRフリーランスを支援する社団法人を設立しようと考えました。それが「PR Supporters」です。
独立してからまだ1年しか経っていないタイミングでしか活用できないネットワークとノウハウをもってフリーランスのPRパーソンらが集まって、一緒にベンチャー企業や団体の広報を支援ができたら素晴らしいなと考えました。フリーランスだけどいつでも協業できる仲間がいる組織、ぼんやり考えていた妄想が、やがて構想になって、業界ではなかった画期的な仕組みはこの時に誕生しました。
<その後、PR Academia初代代表のたっつんさんと出会ってPR Academia創設に至ったと思うのですが、そこまでの流れを教えて下さい!>
一般社団法人PR Supportersはフリーランス同士がそれぞれのネットワークやノウハウで協業でき、成長しあえる仕組みでした。加えて広報・PRの重要性や面白さをPRパーソン以外の人達に知ってもらいたいという想いからPRスターターというメンバー枠はあったのですが、ここに学びと挑戦に貪欲、そして自らが持っている力を惜しみなく発揮してくれる大学生に参加してもらいたいと考えていました。
そんな妄想をしている時に、知人から誘われて登壇した学生イベントで、たっつん(松井達夢君)という学生に出会いました。その懇親会で彼から聞かされたのが、将来に不安を持っている大学生がいかに多いか、インプットできたとしてもアウトプットできる場所がないなどリアルな大学生の現状でした。そんな事ならPR Supportersで広報PRを通じて社会に貢献できる環境を整えようという流れになって具体的に進めたいね!と意気投合しました。
後日後、あらためて話を重ねて形になったのが、現在のPR Academiaになります・・。
本当、イベントに登壇など正直嫌いだった私が登壇して、いつもならすんなり帰る私が残ってじっくり話したことが奇跡ですね(笑)
大学生にまつわる話がもう一つあって、PR Academiaが出来て一年ほど後に、アシスタントから「まほさんが2年前にメモしていたノートが出てきましたよ」と言われ、見てみたら”大学生と何かはじめたい!”と大きく書いてあったんですよね。「あーこんなこと書いてたんだ!これが形になってるよね!」という話で盛り上がったのを覚えています。
<この時はPR Academiaをどんな組織にしていきたいと考えていたのですか?>
私はどんな時でも遊びや学びができる環境を意図的に作ってきました。そうしないと自分が最大限に力を発揮できなかったから。例え自分がキャリアを積んでいたとしても、大人以外の大学生、高校生、もっと言えば小学生から学ぶことも自然にあります。大人になったら与えるだけでなく、自分も与えられる=学ぶという考えと謙虚な心が必要だって思っています。大人になると、ほとんどの人がいい意味でも悪い意味でも「大人フィルター」がかかってしまうんですよね。それは自然な事だとは思うのですが、私は意識的にその部分を排除してきたように思います。もしかすると大学生よりも心はピュアかもしれません(笑)
PR Academiaには、個性豊かな学生と社会人が混じって協業しているので、ある程度の事には大抵対応できるし刺激し合える環境です。でも、それだけじゃなくて、自分が自分らしくいれる場所であり続けたいなと思っています。
<しぶにぃ(りべる代表)、まほさん、たっつんさんは、仕事も遊びも全力でやるという考えが共通していますよね!>
そうですね。やっぱり楽しいコトや美味しいモノはみんなで共有したいし、困っている人がいたら助けるという基本的な事は仕事でもプライベートでも大切にしてきました。これには私の父親のしつけが影響している気がします。3歳くらいだったか、近所の友達と遊んでいるときに、美味しいお菓子をもらったのに、それを一人で食べようとした時に、父親からめちゃくちゃ怒られて、、いまでも覚えています。
当時まだまだ小さかったし、何でこんな怒られるんだろう、もらったから食べてるだけなのにって思って怖さと悲しさですっごい大声で泣きじゃくりました。何で皆んなで分けないんだって言われて・・。いろいろと諭された記憶があります。その時から自分が美味しいと感じたものや良い体験など価値あるものは周りの人にも共有するという事が私の原点になっている気がします。
それが行き過ぎて?なのか、独立後から売上は順調すぎるほどでしたが、体験と挑戦、そして人への投資に退職金もほぼつぎ込んでいます(笑)
<今までの話を聞くと自分のやりたいことをやれていて順風満帆だと思ったのですが、いま抱えている課題などありますか?>
ん-、強いて言うなら,りべるとPR Academiaをもっと沢山の人に知って欲しいと思っています。知るだけでなくもっと関わってほしい!大学生と仕事することを怖がらないでいただきたいと思っています。
<一般的には大学生は社会人と比べたら信用がなく、外部の人からするとだいぶ敷居が高いのですかね?>
その通りですね。
PR Academiaをもっと大きくしたいと思った2年目はそういった固定概念的な壁がものすごく高かったですね。成功体験がない方が殆どなのでハードルは高いと思っています。
社会人から見たらなぜ学生とそこまでするの。最近学生のことばっかりやってないですか? と言われていました。正直、すごいジレンマに陥った時もありました。意欲のない、責任感のない大学生もいるのも現実ですから・・。その時には社会人として今の代表の渋井もいなかったので一人でずっと考えて考えて答えを出せずにいましたね。
ふつうなら周りの大人の意見に寄っていくと思いますが、自分を信じて貫いていました。「なぜいずれは巣立っていく大学生にそこまでの学びと支援を?それって会社として何が残るのか?」という疑問を持たれました。
確かに在籍期間は長くて数年。社員になるわけではなくて卒業してしまう。けれど、広報PRを使ってフリーランスのように社会人と一緒に仕事してきた大学生なら、彼らが卒業したあと社会でPR Academiaの良さを語ってくれると思うし、それでいい。残りたければずっと関わってくれてもいいんです。
PR Academiaがたくさんの実績を積めた今になってやっと周りの方も理解してもらえるようになって、一緒に仕事したい、PR Academiaの学生をリクルートしたいなど嬉しい言葉をいただける事が多くなりました。挑戦し合える同士もいるし、自分が信じた事もやり通せたし、とても嬉しいです。
<その状況で信念を貫き通せるのはすごいですよね。まほさんは他人と比較とかしないのですか?そんななかでも悩みなどはありますか?>
自分が真から信じれている事があれば、あまりブラさないです。信念を持つことができるのは、自分が挑戦してきたことの証だと思うんです。
他人と比較ですか、比較することはあっても、それを悩みにはあまりしません。悩んだとしても翌日に持ち越さないようにしています。そういう空気ってどんなに隠そうとしても周りに波及してしまいますから。でも、悩むことは悪いことではなくて、前へ進みたいと思うから改善したいから悩むのだと思います。
私が悩むとしたらどうしたら出来るようになるんだろうという事かな。どんな事が起きても世の中何事もなかったように普通に始まるし、朝は来るんだってあらためて思い知らされた時があって。
<いま心がけていることはありますか?>
「考える=深堀る」ことの大切さを最近知らされました。自粛生活で自分と向き合う時間が出来た環境的な事も加わって、いまの私には必要だと思って心がけています。
これまで前職の環境に慣れていたので毎日が仕事であっという間に過ぎてしまっていて、考えることはプロジェクトの事だったのと、プライベートでは私は心が赴くままに行動してきたから、人と話していてもその発言の根っこの部分までは考えていなかった気がします。何でそういう態度なんだろう、とかも深読みしてこなかったんですよね・・。
楽しかったら心踊るし、悲しかったら悲しむという「喜怒哀楽を表現する」事を大切にしてきたから他人もそうだと思っていたんです。なので感情や表現には裏がないし、その人も心のままに表現していると思って純粋に信じていました。
以前に「まほさんの様に誰もがいい事としてポジティブに考えられる人ばかりではないよ」と言われて気付かされて、今は時間もゆっくり流れるようになったことで考えられる時間も持てるようになって、最近もりべる代表の渋井とも同じような事で話す機会があって・・・。これって神様が私に「もっと深読みをして丁寧に考える」を学ぶことだよって言っているような気がして、今は少し立ち止まって深堀して考えるという事を心がけています。
ただ、私らしく、これまでの自分の思い付きや経験からくる予感のようものは大切にしながら意識しています。
<今後はどんな組織にしていきたいですか?>
ひと言でいうと「おせっかいな会社」にしたいです!
役員、社員、PR Academia、業務委託の方すべてがお互いが認め合い、クライアントも含めて刺激しあって高め合える組織です。心から助けになりたいと思える文化がある組織にするには、それぞれが関わることを自然に出来る事が大切だと思っています。それには怖がらず一歩前へ。みんなでおせっかいになろうってことです。
私はこれまでいろんな会社を転職してきましたが、関わった仕事には全力投球してきたこともあってか、前職の人とは今だに連絡は取り合うしお仕事を相談されたりもします。
これって財産だなと。
会社も人も相談してきてくれる事をよほどの事が無い限り嫌いな人はいないと思うのですよね。私は、解からないことが出てきたらこれまで出会ってきた人たちを思い出して、それに長けている人を頼って電話しちゃいます(笑)
「おせっかい(=貪欲ともいえる?)」人や仕事に関わるってこと。人が困っていそうだったらおせっかいしてみる。知りたかったら相談してみる。本当に嫌だったら断られるから怖がらないで一歩踏み出してみてください。
<今後はPR Academiaにどんな人が入ってほしいですか?>
この組織に入ったら「おせっかいする」というのは前提で、挑戦を怖がらない人、自分の意思を表現できる人ですね。
自分の意思を表現しづらかったり、過去のトラウマが原因で難しい人もいると思いますが、一歩踏み出さないと何も始まらない。挑戦を怖がらない人にぜひ入ってきてほしいと思っています。踏み出したら後は教そわればいい。
意思を表現しない、挑戦を怖がる人はこちらがどんなに引き上げようと思ってもやっぱり難しいんですよね。踏み出してくれたら助けられるし教えられるから。挑戦しなかったらこちら側は分からないから助ける事も出来ないんです。
<最後に学生に対してメッセージをお願いします!>
好奇心と個性は大切に。自分の感情には素直に。
ある人が美しいと感じない個性でも、ある人からしたら魅力的に映る場合もあることを知っておいてほしい。また、感じてはいけない感情なんてないんだから、そこには素直になってほしいです。むかついたら怒っているのだという事を伝えようとすればいいし、悲しかったら泣けばいい。伝えないといつまでも改善出来ずに逃げてしまうことになる。傷つくことも恐れないで。
こういう事の積み重ねが人と関わることにつながって、自分の幸せのストーリーを描けるようになると思っています。幸せのストーリーとは自分の中でこうなったら良いなーと思うことを自分の中で持っておくこと。そうすれば行動にもつながっていきます。
自分のストーリーを持てない人ってどこに向かったら良いかわからないんですよね。そうすると自分って何したかったんだっけ?ってなってしまう。
だから、幸せのストーリーを見つける努力をしてほしい。そのためには自分の感情には素直になってほしいと思っています。
そもそもなぜ自分の感情を大切にするかというと、他人の価値基準や誰かの感情に基づいたストーリーって本当の意味で生きる力を与えてくれないと思うんですよ。それは他人のストーリーだから。感情を抑え込んじゃったり挑戦が出来ない人って自分が完璧じゃないって思ってるんだけど、完璧じゃないということは人がもつ本質的な魅力だと思っています。
自分を愛せないと人を愛せないから、きちんと自分で自分を認めてあげる。自分が傷ついたなら人も傷つくという事を知る。そうすればしなやかな強さが持てるようになると思います。’